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麻布十番商店街の5代目公式デザイナー就任
「絵とデザインで商店街の元気を後押しします!」

 

商店街のフラッグをはじめ、花まつりやハロウィンといったイベント用ポスターなどの製作に携わる麻布十番の公式デザイナー。2025年4月から5代目に就任したのが、墨彩画家の清山(せいざん)さんとウェブ・グラフィックデザイナーの戸嶋真介さんです。歴代は1人体制の方々ばかりでしたが、初めての2人体制となります。始動したばかりの清山さんと戸嶋さんに、就任にあたっての思いや今後の抱負などを伺いました。

 

麻布十番との縁

 

― 麻布十番商店街の公式デザイナーになったいきさつを教えてください。

 

清山さん 「元を辿ると、浪花家総本店さんの隣にあった画廊で個展を開いた際に、浪花家さんが足を運ばれて私の絵を気に入ってくださったことがきっかけです。その後、画廊は閉店になってしまったのですが、『うちの店でやればいい』と快くお声がけくださって、今も毎年、年末から年始にかけて『元気の出る絵賀展』を開催しています。そのつながりがあって、『麻布十番の公式デザイナーのコンペに出してみないか!』と推挙していただき、これはやるしかないとトライさせていただきました」

 

 

 

右脳と左脳の最強コンビ

 

― お2人はずっと組んでお仕事をされているんですか?

 

清山さん 「もう20年ほどになるでしょうか。私の高校の同級生の漆作家の個展に行った時に戸嶋くんと出会いました。友人の個展の案内状やホームページの作成などに関わっていると紹介されて、私がまったくのアナログ人間でデジタル関係に疎かったものですから、『私もやってほしい!』と図々しくもお願いしたのが始まりです。役割分担としては、私が絵や文字などの要素を手がける、戸嶋くんはその配置や色味の調整などを含めてデザインをするというかたちになります」

 

 

戸嶋さん 「私は清山さんから渡された絵や文字を、たとえばポスターにするなら、そのサイズに合うようにデザインしてオーダーに合うように仕上げていきます。清山さんありきなのですが、クライアントさんの意向やイメージに合うように色味なども考えていくつか候補を作り、清山さんにどれがいいか確認しながら、コレだというものをクライアントさんに納品しています」

 

 

清山さん 「2人で仕事することの利点は、すぐに相談できるということ。1人より2人の方がアイデアの幅が広がりますし、相談することでより良いものができていくと思っています。また私が芸術的な部分を担う右脳だとしたら、戸嶋くんは論理的な左脳の役割を果たしてくれる。今回の仕事にしても、戸嶋くんが麻布十番の歴史とかすぐに調べて教えてくれたりするので、背景をちゃんと理解した上で絵を描くことができていると思います」

 

麻布十番商店街をますます元気に!

 

― これから麻布十番の街をどんなイメージで表現されていく予定でしょうか。

 

戸嶋さん 「清山さんの絵自体が、力強くて、明るくて、見た人のテンションが上がって元気になるようなパワーに満ちているので、それを損なわないように、活かすデザインにしていきたいなと思います。清山さんの個展に来られる人たちを見ると、みなさん笑顔で帰られていくんです。そんな風に、商店街に来た方々を笑顔にするように、街の雰囲気を盛り上げることができたら嬉しいですね」

 

清山さん 「今回お仕事をいただいて、商店街のいろいろな方と関わるようになって、人情味があふれている街だなと感じています。私の絵で元気になる前に、もうすでに来訪された方々は、麻布十番の街に元気をもらっているんですよね。だからこそ長年人気のある街として名前があがるし、イベントも盛り上がる。ただこうした街づくりを支えている方々のご苦労を忘れてはいけないと思っています。街を盛り上げる皆さんの努力を感じつつ、人情味あふれる街を応援できる絵を描いていきたいですね」

 

 

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